車を構成するパーツとは?代表的な部品の名称・役割を一覧で紹介!

2023.01.10

車は大小さまざまなパーツから作られていますが、日々の生活のなかで具体的な名称や役割を知る機会はほとんどありません。

そのためエンジンやボンネット、ワイパーなど耳馴染みのあるパーツ以外は名前も知らない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、車の部品卸商である琴平自動車が「外装」「内装」「エンジン周辺」「駆動系・足回り」「電装」の5つのカテゴリ別に、車のパーツの名称や役割を一覧で紹介します。

いずれも車を運転するうえで知っておいて損のない代表的なパーツばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。

車の外装を構成する代表的なパーツ一覧

車の外装を構成する代表的なパーツ一覧

まず車の外側、外装を構成する代表的なパーツとしては以下の10種類が挙げられます。

  • ボンネット
  • ルーフ
  • バンパー
  • フェンダー
  • サイドシル
  • フロントガラス
  • バックドアガラス
  • ワイパー
  • グリル
  • マフラー

それぞれがどこに配置され、どのような役割を担っているのかを見ていきましょう。

ボンネット

車の前部上方において蓋としてエンジンを覆い、守るために設置されているパーツです。鉄、またはカーボンで作られるのが一般的で、エンジンルーフやエンジンフードとも呼ばれます。

ルーフ

主に人や荷物を乗せる部分の屋根のこと。車全体のシルエットを決める部分であるためデザイン性も問われるパーツで、サンルーフなど、透過性のある素材で作られることもあります。

バンパー

車のフロント(前)とリア(後ろ)に取り付けられた、衝撃を和らげるためのパーツです。衝突時のダメージから車体と人を守るとともに、車の顔となるパーツのひとつでもあります。

フェンダー

車のタイヤを覆うパーツのことです。走行時に跳ねる泥がボディにかからないようにする役割

サイドシル

ドアの下に取り付けられた、車の敷居です。走行中に車体に風が入るのを防ぎ、ボディの強度と乗りやすさを向上させるためのパーツで、機能性・デザイン性ともに重視されます。

フロントガラス

運転中の視界を確保するために、車の前面に取り付けられた窓ガラスのことです。飛来物や事故による飛散を防ぐため、中間膜を2枚のガラスで挟んだ合わせガラスが使われています。

バックドアガラス

運転中に車後方の視界を確保できるよう、付けられる窓ガラスです。リアガラスとも呼ばれるもので、材質は強化ガラス、大きさは車全体のデザインによって変わってくるのが特徴です。

ワイパー

フロントガラス、バックドアガラスに付着した水や汚れをふき取り、運転中の視界を確保するためのパーツです。夏用と冬用があり、拭きムラが出てきたらゴムの交換が必要になります。

グリル

車の最前面、ボンネットの下に取り付けられている網状のパーツです。フロントグリルとも呼ばれるもので、もともとはエンジンルームを冷却するために取り付けられていました。

冷却技術が向上した近年では、機能性よりデザイン性を重視して付けられる傾向があります。

マフラー

車内に排出されたガスを、まとめて外へ排気するためのパーツです。消音という意味の英語を語源としており、長さや太さを変えることで排気音やエンジンの出力が調整できます。

車の内装を構成する代表的なパーツ一覧

外装に続いては乗車時に触れることの多い車の内部、内装の代表的なパーツを7つ紹介します。

車の内装を構成する代表的なパーツ一覧

外装に続いては乗車時に触れることの多い車の内部、内装の代表的なパーツを7つ紹介します。

  • レジスター
  • ダッシュボード
  • メーター
  • グローブボックス
  • シフトレバー
  • センターコンソール
  • ステアリングホイール

レジスター

運転席や助手席に向けて付けられていることの多いエアコンの吹き出し口のことです。車によって形状や位置はさまざまで、フロントガラスや足元に送風するためのものもあります。

ダッシュボード

運転席から助手席にかけて、座席前に広く設置されたパネルのこと。
「インパネ(インストルメントパネル)」とも呼ばれるパーツです。

もともとはエンジンルームと車内を仕切るパネルを差す言葉でしたが、近年ではハンドル、エアバッグ、レジスター、メーター、カーナビやオーディオユニットなどが入った中央部分(センタークラスター)も含めた、パネル一式をダッシュボードと呼びます。

メーター

速度を計測するスピードメーター、距離を表示するオドメーター、エンジンの回転数を表示するタコメーターなど、ダッシュボードに組み込まれた計器類一式をまとめた呼び方です。

グローブボックス

助手席前に、収納スペースとして取り付けられているパーツです。近年では小型化が進んでいる他、蓋に鍵をかけられるものや、運転席からでも手が届きやすいデザインのものもあります

シフトレバー

エンジンギアの切り替えに使われる、棒状のパーツです。オートマ車では「セレクトレバー」と呼ばれることもあるパーツで、設置個所はハンドル横など、車種によって変わってきます。

センターコンソール

運転席と助手席を隔てるパーツです。小物入れやアームレスト、ドリンクホルダーなどの他、シフトレバーやUSBソケットなどの電源が設置されることもあります。

ステアリングホイール

前輪と繋がり、車全体の操縦に使われる「ハンドル」のことです。運転時に握るリング状の部分はリム、その下に伸びて車体と接続する根本の部分はステアリングコラムと呼びます。

車のエンジン周辺を構成する代表的なパーツ一覧

車のエンジン周辺を構成する代表的なパーツ一覧

車の外装、内装の代表的なパーツ名が分かったら、次は心臓部であるエンジン周りを見ていきましょう。エンジン周辺を構成する代表的な車のパーツには、以下6つがあります。

  • エンジン
  • バッテリー
  • ラジエーター
  • オイルクーラー
  • トランスミッション
  • ドライブシャフト

エンジン

空気と燃料を混ぜて圧縮、爆発させたエネルギーを動力源とした車を走らせるためのパーツです。使用する燃料別にガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッドエンジンと名称が変わりますが、いわゆる電気自動車(EV車)には搭載されていません。

バッテリー

エンジンの始動やライト、オーディオなどの車内電装に欠かせないパーツです。端的に言うと車用の電池であり、内部の電解液が起こす化学反応により蓄電・放電して電気を利用します。

なお一般的なガソリン車の場合はエンジンルーム、ボンネットの中に搭載されていますが、電気自動車の場合は車体下部に大容量のバッテリーが搭載されています。

ラジエーター

走行中のエンジンがオーバーヒートしないよう、冷却するためのパーツです。走行時の風によりラジエーターで冷やされた冷却水がエンジン内部を循環することで、全体を冷やします。

オイルクーラー

走行中、高温になるエンジンオイルを冷却するためのパーツです。大きく空冷式、水冷式の2種類があり、それぞれ走行中の風またはエンジン冷却水を使い、エンジンオイルを冷やします。

トランスミッション

エンジンで発生させた動力を、効率よく車輪に伝えるためのパーツです。
いわゆる変速機にあたり、走行状況に合わせてうまくギアチェンジすることで、エンジンへの負担や燃費の軽減に役立ちます。

なお、このトランスミッションのギアチェンジをクラッチとシフトレバーを使って手動で行なう車をマニュアル車、自動で行うものがオートマ車と呼ばれます。

ドライブシャフト

エンジンの動力を車輪へ伝える棒状のパーツです。ジョイント、ベアリングを介してエンジンと車輪を接続しますが、動力による回転と振動の負担が大きいパーツであるため、5年に1度を目安に交換が必要になります。

車を動かす駆動系、足回りの代表的なパーツ一覧

車を動かす駆動系、足回りの代表的なパーツ一覧

続いて紹介するのは車の下部、一般的に「足回り」と分類されることの多いパーツです。

ここでは、主に車輪を支え走行時の衝撃を吸収する役割を持つ「サスペンション」と、走行に必要なその他のパーツを合わせた計4つを紹介していきます。

  • サスペンション
  • ホイール
  • ブレーキローター
  • ブレーキキャリバー

サスペンション

底部で車全体の重量を支え、動力やハンドリングを安定的にタイヤ(車軸)に伝えることで車を動かし、さらに走行中の衝撃を吸収・緩和する役割を持つ、非常に重要なパーツです。

路面からの衝撃を吸収するバネ状のコイルスプリング、振動を素早く抑える筒状のショックアブソーバー、そして車軸やタイヤの位置を決定づけ、安定走行を助けるサスペンションアームの3つの部品から構成されています。

ホイール

車軸とタイヤを接続するパーツです。タイヤの中央、ゴム部分をはめて使用する金属製のパーツのことで、一般的にはスチールまたはアルミ合金製で、デザイン性も重視されます。

ブレーキローター

車を停止させる「ディスクブレーキ」を構成するパーツの一つ。円盤状で、ここにブレーキパッドを押し当てることによる摩擦で車を停車させますが、ブレーキの度に摩耗するため、走行距離10万㎞を目安に交換する必要があります。

ブレーキキャリパー

ブレーキを構成するパーツの一つです。ブレーキローターに押し当てるブレーキパッドを内蔵しており、機能的に重要なだけでなくデザイン性・カスタム性にも富んだパーツと言えます。

車の電気系統を司る代表的な電装パーツ一覧

車の電気系統を司る代表的な電装パーツ一覧

車における「電装パーツ」とは、車に搭載されている電子関係の機器・パーツの総称です。

ここでは、先に紹介したバッテリーやワイパー、USBソケット等を除いた以下5つの電装パーツの名称・役割を理解していきましょう。

  • ライト
  • スターターモーター
  • カーエアコン
  • 電圧レギュレーター
  • ワイヤーハーネス

ライト

車の前方を照らすヘッドライト、悪天候の際に自車の存在を周囲に知らせるためのフォグランプ、進む方向を周囲に知らせるウィンカー、車後方を照らすテールランプなど、車に搭載されているライト全般は、電装パーツに該当します。

スターターモーター

エンジンとトランスミッションの間に取り付けられたモーター。車のエンジンを始動させるためのパーツで、電気の力によって稼働し、エンジンが始動するのを助ける役割があります。

カーエアコン

暑い日の冷房、寒い日の暖房はもちろん、除湿により車の窓ガラスのくもり対策まで担ってくれるパーツ。冷媒と呼ばれるエアコンガスの状態や温度を変えることで、車内の気温や湿度をコントロールしてくれます。

電圧レギュレーター

車内の電流・電圧が電装パーツの動作に適切な値になるよう、コントロールしてくれるパーツです。「レギュレート・レクチファイア」と呼ばれることもあります。

ワイヤーハーネス

車内でバッテリーと電装パーツをつなぐワイヤーのこと。自動車にとっての血管や神経のようなもので、電子機器の正常で安全な動作や安定した走行に欠かせないパーツです。

車の各種パーツ、部品のことなら琴平自動車へ

車の各種パーツ、部品のことなら琴平自動車へ

私たち琴平自動車は、トラックやトラクターなどの大型車から一般の小型車まで、さまざまな車にお使いいただけるパーツ・工具を全国へお届けする部品卸商です。
ディーラーや部品メーカーなど、100社近い仕入れ先様と取引があり、お客様のご予算・ご要望に合わせた適切なパーツのお取り寄せやご提案をさせていただいております!

  • 保有する車の性能、用途に合うパーツをできるだけ早く入手したい
  • 予算内で修理を完了させられるよう、方法を提案して欲しい
  • 社外品やリビルト品も含め、自社の車に合う部品を提案してもらいたい
  • 保証期間は短くても良いので、安くて性能の良いパーツを探して欲しい

など、車のパーツ選びや取り寄せについてお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。
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