リビルト品と中古品の違いを解説!車の修理時のパーツ選びのポイントとは?

リビルト品と中古品の違いを解説!車の修理時のパーツ選びのポイントとは?

車の修理時に交換するパーツには、中古品やリビルト品等、新品以外の選択肢もあります。

そこで今回は、大型車から小型車向けまで幅広く車の部品を扱う琴平自動車が、リビルト品と中古品の違いを、双方のメリット・デメリットや選び方のポイント等と一緒に解説します。

車の部品におけるリビルト品・中古品の違いがよくわからないという方や、修理時にどちらを選ぶべきかわからず迷っているという方は、ぜひ参考にご覧ください。

リビルト品と中古品の違いとは?

リビルト品と中古品の違いとは?

まずは、車の部品のうち「リビルト品」「中古品」と呼ばれるものの一般的な定義を確認していきましょう。

リビルト品とは

リビルト品とは、廃車等から取り出した中古部品にオーバーホールを施したパーツのこと。
そして「オーバーホール」とは、機械製品に対して分解、洗浄、補修、部品検査、再構築、完成検査を施し、性能・見た目ともに新品に近い状態になるまで整備する作業を言います。

中古車や中古部品を扱うカーショップの他、インターネット上のショップや、リビルト品の製造・販売を専門的に手掛けるリビルトメーカー等から購入可能です。

中古品とは

対して中古品とは、廃車等の不要車から取り出された後、ほぼそのまま流通する部品のこと。

販売に際して動作確認は行うものの、リビルト品のような分解や洗浄、細かな検査等は基本的に実施しません。再塗装も行わないため、見た目も車から取り出したままの状態となります。

中古車や中古部品を扱うカーショップ、インターネット上のショップ等で購入可能です。

リビルト品と中古品の違いまとめ

古い車から取り出して使うという点では、リビルト品と中古品はどちらも同じ中古部品です。

取り出した後に実施するメンテナンスや動作・性能確認の程度により、リビルト品か中古品かの違いが生まれると理解しておくと良いでしょう。

関連記事:「リビルト品の意味とは?修理に使うメリット・デメリットを学ぼう

リビルト品のメリット・デメリット

リビルト品のメリット・デメリット

ここからは、車の交換パーツとしてリビルト品を選ぶことのメリット・デメリットについて、紹介していきます。

リビルト品を使うメリット

  • 新品に比べ、価格が安い
  • 新品部品の生産が終了したパーツでも、交換できる可能性がある
  • 各メーカー基準による性能検査が行われており、6か月~2年程度の保証期間がある
  • 脱着に必要な付属部品がセットになっていることが多く、作業時間を削減しやすい
  • 不要になった部品を整備し、再利用しているため、環境にやさしい

リビルト品を使うことの最大のメリットは、見た目と性能が新品同様であり、一定の保証期間も付いているところでしょう。また、新品のパーツより平均で4割程度、最大で7割ほど安く購入できるため、コストパフォーマンスにも優れています。

リビルト品を使うデメリット

  • 製造メーカー各社の基準で整備されているため、品質や価格の差が大きい
  • 不要な車や部品が発生した時にしか入荷できないため、供給量が安定しない
  • 目に見えない劣化による不具合が起きても、交換対応してもらえないことがある
  • 購入にあたって「コア」を返却できなければ、追加料金が発生することがある

リビルト品の価格は、購入者から「コア」が返却されることを前提に設定されています。

ここで言うコアとは、リビルト品との交換で不要になった古い車のパーツのこと。リビルトメーカーは、販売時に下取りしたコアで新しいリビルト品を製造しているため、購入時には一定期間内のコア返却が条件となるのです。

関連記事:「オルタネーターのリビルト品の寿命は?延命の秘訣と交換時期の目安

中古品のメリット・デメリット

中古品のメリット・デメリット

続いて、車のパーツを中古品に交換する場合のメリット・デメリットについても見ていきましょう。

中古品を使うメリット

  • 新品はもちろん、リビルト品と比較しても価格が安い
  • リビルト品に比べ、仕入れのネットワークが充実している
  • 新品部品の生産が終了したパーツでも、交換できる可能性がある
  • 不要になった車の部品を再利用しているため、環境にやさしい

状態にもよりますが、中古品の多くは、新品パーツの半額程度で販売されています。リビルト品ほどの品質や性能、保証は期待できませんが、少しでも安く車のパーツを交換したいという方には魅力的な選択肢となるでしょう。

中古品を使うデメリット

  • 動作確認しかしないため、交換後すぐに不具合が出る可能性がある
  • 再塗装を行わないため、購入時点でキズや凹みが見つかることが多い
  • リビルト品とは異なり、販売元等による保証が付くことはほとんどない
  • 部品によっては流通量が少なく、すぐ手に入らないこともある

販売前に整備や点検を行わない中古品には、短期間の動作には問題ないものの、将来的な故障につながるような重大な不具合・劣化が潜んでいる可能性があります。中古品を購入するなら、品質や性能に関する保証はないこと、そして新品やリビルト品に比べて故障のリスクが高いことは、理解しておきましょう。

リビルト品と中古品、修理時はどちらを選ぶべき?

リビルト品と中古品、修理時はどちらを選ぶべき?

ここまでに、リビルト品と中古品には性能や保証の有無、価格等に至るまでさまざまな違いがあることがわかりましたが、実際のパーツ交換時にはどちらを選べば良いのでしょうか。

そこで以下からは、リビルト品と中古品のどちらを使用するべきか迷った時のために、判断基準となる3つのポイントを紹介していきます。

判断基準①今後も長く乗り続けたい車のパーツかどうか

先述した通り、中古品のパーツは新品やリビルト品に比べると故障のリスクが高くなります。
そのため、まだ新しく買い替え予定のない車のパーツを交換する際には、中古品よりもリビルト品へ交換するのがおすすめです。

一方で「次の車検のタイミングまで」等、近い将来、買い替えや廃車にすることが決まっている車の交換パーツとしては、中古品でも問題ないでしょう。

判断基準②エンジン等、駆動部に設置するパーツかどうか

車を動かすエネルギーを生み出すエンジンや、動力をタイヤへ伝えるエンジン周辺のパーツは、自動車の心臓部です。これら駆動系のパーツが故障すると、車そのものはもちろん、乗っている人の命にも関わる大事故を引き起こす恐れがあります。

そのため駆動系のパーツ交換時には、基本的に中古品の使用は推奨されません。新品以外のパーツを使う場合は、オーバーホールが施されたリビルト品に交換するようにしましょう。

対して、フロントグリルやマフラー、バンパー等の外装品の交換時には、中古品への交換も主流となっています。

関連記事:「オルタネーターのリビルト品の相場は?交換時の注意点もまとめて解説

判断基準③価格と交換にかかる工賃が予算に見合っているか

車の状況や用途の他、価格と交換工賃が予算に見合っているかどうかも重要なポイントです。

パーツの交換にかかる費用は部品の格納場所、種類によって変わってきますが、1つあたり安いもので1,000〜5,000円、高いものでは数万円が目安です。ご自身が車の整備・修理にかけられる総予算を考慮の上、リビルト品と中古品のどちらを使うか選ぶと良いでしょう。

ただ先述した通り、中古品はリビルト品に比べ、故障や不具合が発生するリスクが高いです。

購入する中古品の状態によっては、交換後すぐに壊れてしまい、リビルト品を購入するよりも高くついてしまうケースも考えられますので、注意しましょう。

関連記事:「車の部品・消耗品の交換時期は?必要な費用の目安と一緒に解説!

車の各種パーツ、部品のことなら琴平自動車へ

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