インジェクターの詰まりが引き起こす症状とは?原因と予防策も紹介!

2025.11.25
インジェクターの詰まりが引き起こす症状とは?原因と予防策も紹介!

エンジンの性能を大きく左右する「インジェクター」。しかし、このインジェクターが詰まってしまうと、重大な故障につながるかもしれません。

そこで今回は、小型車・普通車からトラック等の大型車向けまで、幅広く車用品を取り扱ってきた琴平自動車が、インジェクター詰まりの主な症状や原因、そして予防するための対策をわかりやすく解説します。

「最近エンジンのかかりが悪い」「燃費が急に落ちた」など、車の調子に不安を感じている方はぜひ最後までご覧ください。

インジェクターの詰まりを放置するとどうなる?

インジェクターは、エンジンに燃料(ガソリンや軽油)を送り込む装置であり、車の性能や燃費、排気ガスのクリーンさを左右する重要なパーツです。

このインジェクターに詰まりが生じると、燃料がうまく噴射されないことで燃焼効率が落ちてしまい、エンジンがかかりにくくなったり、アイドリングが安定しないといった不調につながります。また、排気ガスにも黒煙や白煙が混じり、環境への負担が増える点も見逃せません。

こういった症状を放置すると、インジェクターやエンジンそのものの交換が必要になるケースが多く、修理費はかなり高くなる恐れがあります。

つまり、インジェクターの詰まりは小さな不具合のように思えても、重大なトラブルへ発展するリスクがあるため、違和感を覚えた段階で早めに点検・対処することが大切なのです。

インジェクターの詰まりが疑われる主な症状

インジェクターの詰まりは、エンジン不調や燃費の低下など、さまざまな形で表れます。ここでは代表的な症状を詳しく見ていきましょう。

症状1. エンジンがかかりにくい

インジェクターが詰まると、燃料が十分に噴射されなくなり、エンジンのかかり具合に大きな影響を与えます。

セルモーターは回っているのに点火せず、何度も試さないと始動できないことが増え、さらに悪化するとアイドリングが不安定になったり、加速時に息つきが出たりすることもあります。

こうした不調の原因は、インジェクター内部に汚れや不純物がたまって燃料が細かく霧化されず、空気とのバランス(空燃比)が崩れてしまうためです。

とくに始動時は濃い混合気が必要なのですが、噴射不良があると、よりエンジンがかかりにくくなってしまいます。

「なかなかエンジンがかからない」「セルは回るのに点火しない」といった症状が続く場合は、インジェクターの詰まりを疑い、早めに点検や整備を行うようにしましょう。

症状2. アイドリングが不安定になる

インジェクターが詰まると、燃料が各シリンダーに均一に行き渡らなくなり、アイドリング中の回転数が上下に揺れたり、エンジン全体の振動が大きくなったりします。

本来なら規則正しく安定して回るはずのエンジンが不安定になるのは、噴射される燃料の量や霧化の状態が乱れて燃焼にムラが生じるからです。

こうした症状はとくに停車中に表れやすく、ハンドルや車体に振動として伝わるため、ドライバーは「調子が悪い」と感じやすいかもしれません。

そのまま放置すると、状態が悪化して最終的にエンストへつながることもあるので、早めに点検するようにしましょう。

症状3. 加速が鈍くなる

インジェクターが詰まってしまうと、必要な量の燃料がエンジンに供給されず、加速時に力不足を感じるようになります。

アクセルを踏み込んでもスムーズに反応せず、加速がもたついたり、一瞬息継ぎをするような感覚が出るのは、燃料が十分に霧化されず燃焼効率が落ちているためです。

とくに上り坂や高速道路の合流時など、エンジンに大きな負荷がかかる場面ではパワーダウンが顕著になり、思うように加速できないことがあります。

アクセルを踏んでも力が出にくいと感じたら、インジェクター詰まりを疑ってみましょう。

症状4. 燃費が悪化する

インジェクターが詰まると燃料の噴射量や霧化の状態が乱れ、燃焼効率が低下するため、結果的に燃費が悪化します。

本来なら少ない燃料で十分なエネルギーを得られるところが、うまく燃え切らず無駄に消費されてしまうのです。

とくに加速時や登坂時のようにパワーを必要とする場面では、ドライバーがアクセルを踏み込んでも思うように加速せず、余計に燃料を使ってしまう傾向があります。

さらに燃費が悪化したまま走り続けると、排気ガスの質も悪化し、環境面にも悪影響を与える可能性があります。

「最近ガソリンの減りが早い」「給油の回数が増えた」と感じたときはインジェクター詰まりのサインである可能性があるため、早めの点検を検討することが大切です。

症状5. エンジン警告灯が点灯する

インジェクターが詰まり、燃料供給が不安定になると、エンジン制御ユニット(ECU)が異常を検知し、メーター内にエンジン警告灯が点灯することがあります。

この警告灯は走行中でも点くため「まだ動くから大丈夫」と思って放置しがちですが、そのままにすると燃費の悪化やエンジン出力の低下が進み、最悪の場合はエンジンを保護するために強制的に出力を制限されることもあります。

警告灯が点灯した際は、早めに診断機によるチェックを受け、原因を特定して対処しましょう。

症状6. 黒煙・白煙・青煙の排気ガスが出る

インジェクターが詰まると、燃料が正しく噴射されず燃焼が不完全になり、排気ガスに異常が表れることがあります。

とくにディーゼル車では、加速時に黒煙が大量に出るケースが多く見られ、これは燃料がうまく霧化されず燃え残った成分がそのまま排出されるためです。

また、白煙が出る場合は燃料が十分に燃えきっていない、あるいは冷却水の混入が疑われます。青煙の場合は燃料ではなくエンジンオイルが燃えている可能性があり、オイル上がりやオイル下がりといったエンジン内部の不具合とも関連します。

いずれの煙も「一時的なものだから大丈夫」と見過ごすのは危険です。排気ガスの色や臭いに変化を感じたら、インジェクター詰まりを含めた燃料系統の異常を疑い、整備工場に相談することをおすすめします。

インジェクターが詰まる原因

インジェクターが詰まる原因

インジェクターの詰まりは、ある日突然起こるものではなく、日常の運転習慣や燃料の質、使用環境など複数の要因が積み重なることで徐々に発生します。ここでは、その主な原因を詳しく解説します。

原因1. 燃料の汚れや劣化

インジェクターが詰まる大きな原因のひとつは、燃料そのものの汚れや劣化です。

ガソリンや軽油などの燃料には、微細なゴミ・サビ・カーボンなどが混ざることがあり、これらがインジェクターの極小ノズルに堆積して目詰まりを引き起こします。

また、長期間使用されずに残った燃料は酸化や変質が進みやすく、ワックス状や樹脂状の沈殿物が生じます。

こうした燃料の汚れや沈殿物がインジェクター内部に流れ込み、インジェクターの噴射口を塞いでしまうこともあるのです。

原因2. 燃料添加剤や劣化部品の影響

インジェクターの詰まりは、燃料そのものだけでなく、燃料添加剤や関連部品の劣化によっても起こります。

燃料添加剤は本来、燃焼効率を高めたり汚れを除去したりする目的で使われますが、安価で品質の低い製品を使うと燃焼しきれない成分が残り、インジェクター先端に付着してしまうことがあります。

さらに、燃料ラインにあるフィルターが目詰まりしたり、劣化してろ過性能を失うと、不純物がそのままインジェクターに流れ込み、トラブルの原因となってしまうのです。

原因3. エンジンオイルやカーボンの逆流

インジェクターが詰まる原因には、エンジン内部からのカーボンやエンジンオイルの逆流も考えられます。

燃焼室では燃料が燃える過程でカーボン(炭素の燃え残り)が発生しますが、これが徐々に堆積してインジェクターの先端に付着すると、噴射口が狭まり霧化性能が低下します。

また、エンジンオイル(部品の摩擦を軽減させる潤滑油)がピストンリングなどを通じて燃焼室に侵入してしまえば、完全には燃え切らずにインジェクター周辺に固着することがあります。

こうした汚れは通常の燃焼では分解されにくく、一度こびりつくと簡単には除去できません。その結果、燃料がうまく噴射されず、アイドリング不調や加速の鈍化といった症状を引き起こしてしまうのです。

原因4. 不完全燃焼によるスラッジ

インジェクターが詰まる原因のひとつに、スラッジの蓄積があります。スラッジとは、燃料の不完全燃焼によって生じるカーボンや未燃焼のガソリン・経由がタール状(ネバネバした物質)になる残留物のことです。

これらは燃焼室やインジェクター先端に付着しやすく、徐々に堆積して噴射口を塞いでしまいます。

とくにエンジンが冷えている状態での短距離走行や、アイドリングを多用する使い方では燃焼温度が十分に上がらず、未燃焼成分が残りやすくなります。

その結果、スラッジが増えて燃料の霧化が妨げられ燃焼効率が低下することで、さらに不完全燃焼を招き、悪循環となってエンジン不調を加速させることもあります。

原因5. 運転習慣や環境の影響

インジェクターの詰まりは、燃料や部品の劣化だけでなく、日常の運転習慣や周囲の環境にも大きく影響します。

たとえば短距離走行ばかりを繰り返す場合、エンジンが十分に温まらず燃料が完全に燃えきらない状態が続きます。その結果、燃焼室やインジェクター先端にカーボンやスラッジが堆積しやすくなるのです。

また、アイドリングを長時間続ける運転にも注意してください。燃焼効率が低い状態でエンジンを回し続けるため、不完全燃焼が起こりやすく、汚れの原因となります。さらに、低回転ばかりで走行していると排気温度が十分に上がらず、カーボンの燃焼・除去が進みにくくなってしまうでしょう。

他には、外気温や湿度などの環境条件も影響します。寒冷地では燃料が完全燃焼しにくく、湿度が高い地域では燃料中の水分や結露により燃焼不良が起こりやすくなっています。

これらの環境もインジェクター周辺に汚れが溜まりやすくなる原因となるので覚えておきましょう。

インジェクターの詰まりを防ぐ対策

インジェクターの詰まりを防ぐ対策

インジェクターの詰まりをそのままにしておくと、燃費低下やエンジン不調の原因になります。ここでは、日常で実践できる予防策について詳しく解説します。

対策1. インジェクターを定期的に洗浄する

インジェクターの詰まりを防ぐ対策としてまずおすすめしたいのが、インジェクターの定期的な洗浄です。

専用のクリーニング液や機器を用いて、インジェクター内部に付着したカーボンや汚れを取り除きます。そうすることで、燃焼効率の向上や排気ガスのクリーン化、エンジン性能の安定化が期待でき、長期的な部品寿命の延長につながります。

洗浄方法としては、市販の燃料添加剤を使用した簡易的な洗浄や、整備工場で行う高圧洗浄などがありますが、専門的な知識や技術を要するため、基本的には業者に依頼するのがおすすめです。

なお、洗浄ではなくインジェクターを交換するという手段もありますが、交換周期は一般的に「走行距離10万㎞」「使用期間10年」を目安にすると良いとされています。そのため、この時期が訪れるまでの間は、定期的な洗浄を行い、インジェクターの寿命を延ばすと良いでしょう。

【関連記事】車の部品・消耗品の交換時期は?必要な費用の目安と一緒に解説!

対策2. 燃料添加剤を定期的に使用する

インジェクターの詰まりを防ぐ方法のひとつとして、燃料添加剤の活用もおすすめです。

燃料添加剤には、インジェクター内部に付着したカーボンやスラッジを洗浄する成分が含まれており、燃焼室や燃料ラインの汚れを除去してくれる効果が期待できます。

とくに短距離走行やアイドリングが多い車は燃料が完全に燃え切らず、汚れが溜まりやすいため、添加剤の効果を実感しやすいでしょう。

ただし、安価な添加剤の中には、逆に残留物を発生させて詰まりを悪化させるものもあります。必ず信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしてください。

なお、燃料添加剤は即効性のある修理ではありませんが、「予防メンテナンス」として定期的に給油時に添加すれば、インジェクターを清潔に保ち、燃費や加速性能を長く維持できるでしょう。

対策3. 燃料の品質を保つ

インジェクターの詰まりを防ぐには、日頃から燃料の品質維持を意識することも欠かせません。

低品質な燃料や長期間保存された燃料は、ゴミや水分、スラッジの混入リスクが高く、インジェクターの噴射口を塞いでしまう原因となります。とくに、劣化した燃料は酸化や変質が進み、ワックス状や樹脂状の沈殿物を生じやすいため注意が必要です。

品質を保つためには、信頼できるスタンドで給油することはもちろん、タンクの燃料を長期間放置しないこともポイントです。普段あまり車を動かさない方は、満タンにせず少量をこまめに給油することで、燃料の劣化を防ぎやすくなるでしょう。

さらに、燃料タンク内に水分が混入するとサビや腐食を招き、それが微細な不純物となってインジェクターに悪影響を与えることもあります。給油口周りを清潔に保つ、燃料キャップの密閉性を確認するといった小さな心がけも大切です。

対策4. 運転習慣を見直す

インジェクターの詰まりを防ぐためには、日頃の運転習慣を見直すことが大切です。

例えば、短距離ばかりの走行を繰り返すのは避け、時には長めの距離を走ってエンジン全体をしっかり温めるようにしましょう。

また、停車中や暖気時の長時間アイドリングは控え、必要最低限に留めることが望ましいです。

こういった日常の運転パターンを定期的に見直し、距離や回転数に変化を取り入れることは、インジェクターの寿命やエンジン性能の維持にもつながります。

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