オルタネーターのリビルト品の相場は?交換時の注意点もまとめて解説
オルタネーターは、エンジンが生み出した動力を電気に変換し、バッテリーへ送る部品です。
始動時から走行中まで、何かと電気を要する現代の車にとって、オルタネーターはまさに心臓部。そのため新品のオルタネーターの相場は、他の部品に比べて高く設定されています。
そこで今回は、小型・普通車からトラック等の大型車向けまで幅広く車のパーツを扱う琴平自動車が、比較的安価で品質の良い「オルタネーターのリビルト品」の相場をご紹介します。
実際に当社で取り扱うオルタネーターのリビルト品の相場や新品との価格差、交換費用の相場や注意点も合わせて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
オルタネーターのリビルト品の相場
まず、オルタネーターのリビルト品の価格相場がどのくらいなのか見ていきましょう。
オルタネータ―の価格は種類によっても異なりますが、琴平自動車で扱う一般小型・普通車向け、トラック等大型車向けのリビルト品の相場は、それぞれ以下の通りです。
- 一般小型車・普通車向け:7,000~20,000円
- トラック等の大型車向け:30,000~70,000円
一方で正規品・純正品の新品オルタネータ―の価格は普通車向け・大型車向けともに50,000~100,000円が相場とされています。
両者を比較すると、リビルト品のオルタネーターの方が新品の相場より3~7割安いことがわかりますね。
関連記事:「純正品と正規品の違いは?交換前に知っておきたい車の部品の基本」
オルタネーターの交換費用を抑えたいなら、リビルト品がおすすめ
リビルト品とは中古部品に徹底したオーバーホールを施し、新品同様の見た目と性能になるまで整備・検査を重ねた部品のことです。
一般的な中古部品とは異なり、平均で6か月~2年ほどの品質保証期間も付与されています。
新品よりも安く、中古部品よりも高い性能が保証されているオルタネータ―のリビルト品は「価格を抑えつつ安全性を確保したい」と考える方に、ぴったりの選択肢だと言えるでしょう。
関連記事:「リビルト品の意味とは?修理に使うメリット・デメリットを学ぼう」
オルタネーターのリビルト品を購入するには?
オルタネーターのリビルト品の相場がわかったところで、次は、リビルト品の購入方法について見ていきましょう。
オルタネーターをはじめ、リビルト品を購入できるお店としては以下が挙げられます。
- 民間の整備工場
- 電装パーツの販売店
- リビルトメーカー
- 中古品を扱うカーショップ
- リビルト品専門部署を持つ一部の純正メーカー
- インターネット上のショップ など
中古部品を含むカー用品を幅広く扱っているお店なら、オルタネーターのリビルト品が購入できるでしょう。
ただし、廃車や不要な部品から作られるリビルト品は供給量が安定しにくく、欲しいときに在庫があるとは限りません。
お店に在庫がない場合や、インターネット上のショップでリビルト品のオルタネーターを購入する場合は、実物が手元に届くまで数日かかります。
オルタネーターのリビルト品、購入時の注意点
新車には、それぞれの車種に合った「適合品」の純正オルタネーターが搭載されています。
基本的にオルタネーターは、その車に適合する特定の種類のものしか搭載できない仕様になっているのです。
そのためオルタネーターのリビルト品を購入するには、あらかじめお乗りの車に適合するオルタネーターを調べ、複数の候補の中から適合品を探し出せるだけの知識が必要になります。
適合するオルタネーターの種類は、お乗りの車に搭載されているオルタネーターの品番から確認できます。しかし一連の確認作業は、車に詳しくない方にとっては難しいものです。
「オルタネーターのリビルト品を使いたいけど、車のことはよくわからない」という場合は、車の専門家である整備士やカーショップのスタッフに部品選びから一任するのが良いでしょう。
オルタネーターのリビルト品、交換費用の相場は?
ここからは部品本体の相場と合わせて知っておきたい、オルタネーターの交換費用の相場についてご紹介します。
まず、オルタネーターの交換時に必要な費用の内訳は、以下の通りです。
- 部品本体の代金
- 交換工賃
- 出張費、またはレッカー代
一般的な消耗部品の交換であれば「部品本体代+交換工賃」だけで済みますが、オルタネーターの交換時には、車が自走不可能なケースもあります。
その場合、整備士に自宅や駐車場まで来てもらう出張費用、または整備ができる場所まで車を運ぶためのレッカー代も必要となりますので、覚えておきましょう。
関連記事:「車の部品・消耗品の交換時期は?必要な費用の目安と一緒に解説!」(※リンク挿入)
リビルト品への交換費用は27,000~65,000円が相場
車のオルタネーターの交換工賃はおよそ10,000円、そして出張費用は0~20,000円、レッカー代は10,000~15,000が相場です。
これに先ほど述べたオルタネーターのリビルト品の価格相場を加えると、小型・普通車の場合の交換費用の相場は27,000~65,000円となります。
ただし、上記はあくまで目安です。特に出張費用やレッカー代は会社や整備工場、車種の違いによる価格差が大きいため、依頼時には必ずご自身で費用の総額と内訳を確認してください。
オルタネーターをリビルト品に交換する際の注意点
車に電気を供給するオルタネーターの不具合は、走行中のエンジンやパワーステアリングの緊急停止、ブレーキの機能低下等のトラブルをはじめ、重大な自動車事故の原因となります。
そのため、オルタネーターの交換や修理は何よりも安全性重視で行なわなければなりません。
また、エンジンに近い場所にあるオルタネーターの脱着には特殊な工具が必要であり、車に関する豊富な知識と整備技術を持つ整備士でなければ、交換作業を成功させるのは不可能です。
素人が挑戦すると誤ってエンジンを傷つけたり、車の電気系統を破壊してしまう可能性もあります。そうなると、かえって修理や交換の費用がかさむ結果となってしまいます。
オルタネーターの交換は整備士に任せるのが最善
オルタネーターの交換費用を削減する最も間違いのない方法は、確かな知識を持つプロに部品選びから交換作業まで納得できる価格でお任せすることです。
この方法であれば、誤って適合品ではないリビルト品を購入してしまうことも、交換作業に失敗して余分な費用がかかるリスクもなくなります。
交換費用の削減のため、そして何よりご自身の安全のためにも、DIYでオルタネーターを交換しようとするのは絶対にやめてください。
オルタネータ―の交換が必要になる時期は?
一般的にオルタネーターは「車の寿命」と言われる利用年数10年、走行距離10万㎞を超えるまでほとんど不具合が出ない非常に耐久性の高い電装部品です。
しかし電装品の使用頻度が高く、電気の消費量が多い次のような走行環境の車は、10万㎞の走行を待たずに不具合を起こすこともあります。
- 音響や電飾をたくさん使用している
- 夜間走行が中心で、走行時のヘッドライト使用が多い
- たまに短距離を走る「ちょい乗り」がメイン など
特に以下のような異常を感じている場合は、オルタネーターの故障を疑い、早めの点検と交換を検討すべきでしょう。
エンジンがかかりにくい
エンジンの始動時にはバッテリーに溜めておいた電気を使用しますが、オルタネーターからバッテリーへの電力供給量が低下すると、バッテリー上がりが頻発します。
この場合、まずはバッテリーの不具合を疑うべきですが、バッテリーを交換しても状況が改善しない場合はオルタネーターの故障も考えられます。
停車時にエンジンが止まる
オルタネーターはエンジンの回転中、つまり車が走行している間に電力を生み出しバッテリーへ送っていますが、これがうまくいかなくなるとエンジンが強制的に停止されます。
アイドリング中など、停車中にエンジンが止まるのはバッテリーに電力が不足している証拠であり、走行中にオルタネーターによる十分な発電・送電ができていない可能性が高いです。
電気系統の調子が悪い
以下のような車の電気系統の不調は、オルタネーターの不具合が一因だと考えられます。
- ヘッドライトや室内灯がチカチカしている
- ボリュームを上げてもオーディオの音が小さい
このような不調が見られる場合は、急にエンジンが停止する場合と同様にオルタネーターの発電機能が低下している可能性が高いでしょう。
エンジン付近から変な音がする
エンジンのあたりから金属が擦れる「ギーギー」という音や、静電気のような「パチパチ」という音が聞こえたときにも、注意が必要です。
エンジンの動力が正確に伝わっていない、または発電した電気が漏れているなど、オルタネーターが正常に機能していないと考えられます。
警告灯が点灯している
ダッシュボードのバッテリー警告灯が点灯しているときは、バッテリーまたはオルタネーターに何らかの異常があるサインです。
まだ車が動くうちに早急に整備工場へ持ち込み、エンジン周りの点検をしてもらいましょう。
関連記事:「車を構成するパーツとは?代表的な部品の名称・役割を一覧で紹介!」
オルタネーターチェッカーで状態を確認しよう
車の電気系統に起きている異常がバッテリーの不具合によるものか、オルタネーターの不具合によるものかは「オルタネーターチェッカー」で確認できます。
オルタネーターチェッカーとは、エンジンをかけた状態でバッテリーにつなぐと、オルタネーターの発電量やバッテリーの蓄電量を表示してくれる検査機です。
シガーソケットに挿入して手軽に使えるものも含め1,000円前後から販売されているので、定期的にオルタネーターの状態を確認したいという方は、購入を検討しましょう。
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