ドライブレコーダーの電源の取り方は?取り付け手順や注意点など紹介

ドライブレコーダーの電源の取り方は?取り付け手順や注意点など紹介

今回は、ドライブレコーダーの電源の取り方について、基本的な取り付け手順から電源の種類、具体的な取り付け方法についてまとめています。

記事の後半では、ドライブレコーダーの取り付けが依頼できる業者についても紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

ドライブレコーダーの取り付けに関する基礎知識

具体的な電源の取り方を見る前に、まずはドライブレコーダーの取り付け手順と電源の確保について基本的な部分についておさらいしておきましょう。

ドライブレコーダーの取り付け手順

ドライブレコーダーの取り付けは、大まかに下記の流れで行います。

①:電源を確保する
②:配線を仮で繋いで動作を確認する
③:ドライブレコーダーを取り付ける
④:配線を繋いで整える
⑤:動作の最終確認を実施する

電源の取り方は常時電源・IG電源・ACC電源の3通り

車には常時電源・IG電源(イグニッション電源)・ACC電源(アクセサリー電源)・イルミネーション電源の4つの電源があり、このうちドライブレコーダーで使用する電気は常時電源・IG電源・ACC電源の3つです。

どの電源を使用するかはドライブレコーダーの性能や機能によって異なり、例えばエンジンがオフの時に作動する駐車監視機能付きのドライブレコーダーだと、エンジンのオンオフ問わず常に電気が供給できる常時電源に接続する必要があります(バッテリー内蔵タイプや外部バッテリーを使用するモデルはこの限りではありません)。

ドラレコの取り付けは素人でも可能か?

ドライブレコーダーの取り付けは素人でも可能か?という疑問については、「電源の取り方による」という答えになります。

常時電源とIG電源はバッテリーやヒューズボックス、カーナビ・カーオーディオの裏側など、素人では対応が難しい箇所から取り出す必要があるため、基本的には専門業者に依頼する作業内容となります。

対してACC電源から電気を確保する場合は、上記のように内部から電源を確保する以外に、シガーソケットから取ることも可能です。シガーソケットから取る場合は、ドライブレコーダーのプラグを差し込むだけなので素人でも簡単に取り付けられる一方で、デメリットが多いため、業者でこの取り方を採用するケースはほとんどありません。

ドライブレコーダーの具体的な電源の取り方

ドライブレコーダーの具体的な電源の取り方

次に、ドライブレコーダーの具体的な電源の取り方を見ていきましょう。

ドライブレコーダーの電源は常時電源・IG電源・ACC電源のいずれかで取っていきますが、一般的にはカーナビ・カーオーディオの裏から確保するパターンと、ヒューズボックスから確保するパターン、シガーソケットから確保するパターンの3つパターンから採用します。

【ドライブレコーダーの一般的な電源の取り方】
①:カーナビやカーオーディオの裏から取る
②:ヒューズボックスから取る
③:シガーソケットから取る

電源の取り方①:カーナビ・カーオーディオの裏から取る

ドライブレコーダーを設置するにあたり、カーナビ・カーオーディオの裏で確保できる電源は常時電源とACC電源の2つです。配線が隠れるため、見た目をスッキリさせたい時におすすめの取り方となります。

具体的な取り方ですが、まずはナビ周りのパネルを外し、常時電源・ACC電源・アースの配線を見つけます。一般的に常時電源は黄色、アクセサリー電源は赤色、アースは黒色の配線と決まっていますが、メーカーや車種によって異なる場合があるため検電テスターで確認するようにしてください。

接続が必要な配線については製品によって異なり、常時電源・ACC電源・アースの3本で取るものもあれば、ACC電源とアースの2本で取るものもあります。ですので、必ずメーカーの指示に従ってください。

通電状況が確認できたらギボシ端子もしくは配線コネクター(エレクトロタップ)を使って配線を繋げ、綺麗にまとめます。正常な動作が確認できたら取り付け完了です。

電源の取り方②:ヒューズボックスから取る

配線をスッキリさせるもう一つの方法が、運転席や助手席の足元にあるヒューズボックスから取るパターンです。

まずはヒューズボックスの場所を確認し、カバーなどに書かれているヒューズの配置図を見ながら取り出すヒューズを選別していきます。ちなみに車で使用されるヒューズの形状は平型・ミニ平型・低背の3種類あり、現在国産車で多く採用されている形状が低背とミニ平形です。必ず純正と同じ形状・アンペア数のヒューズ電源を準備しておきましょう。

ヒューズの選別ができたら、純正のヒューズを抜き、検電テスターを使って電極を確認します。検電テスターが反応する方が電源側となりますので、そちらの向きにライブレコーダーの電源配線を接続します。配線を整えてヒューズボックスの蓋を閉め、正常な動作が確認できたら完了です。

電源の取り方③:シガーソケットから取る

電源の取り方3つ目は、シガーソケットから取るパターンです。

シガーソケットはドライブレコーダーのプラグを差すだけなので難しい作業ではないものの、配線が見えてしまうため見た目が悪く、また配線が飛び出していることで事故発生時や何かの拍子でプラグが抜けてしまい、肝心な場面の映像が記録されないケースもあります。

このような事情から、通常、私たち琴平自動車ではこの方法をおすすめしていません。

ドライブレコーダーの電源の取り方を間違えるとどうなる?

ドライブレコーダーの電源の取り方を間違えるとどうなる?

ドライブレコーダーの電源の取り方を間違えると、ヒューズが飛んでカーナビなどの他の電装品が動作しなくなったり、バッテリーが上がって車が動かなくなるなどの恐れがあります。また、配線が正しく取れていないことで、ドラレコが起動しなかったり、警告灯が点滅し続けるといったトラブルも散見されます。

さらに、配線の収納が甘いと運転中に配線が露出して視界を遮ったり、劣化や衝撃によって断線に繋がることもありますし、無理な取り付けによってパネルのツメが折れてしまったり、車の内部に部品を落としてしまったりといった失敗もよくあるケースです。

加えて、ドライブレコーダーの取り付け位置に関しては、道路運送車両の保安基準で要件が定められているため、要件を満たしていない位置に取り付けると違反扱いとなってしまいます。

このようにドライブレコーダーの取り付けは簡単に見えて非常に複雑なため、自信がない方は専門店で依頼するようにしてください。

参考:【PDF】道路運送車両法の保安基準第39条|国土交通省

ドライブレコーダーの取り付けはどこに依頼すれば良い?

ドライブレコーダーの取り付けは、ディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどで依頼することが可能です。それぞれの特徴について見ていきましょう。

ディーラー

ディーラーとは、メーカーと特約店契約を結んでいる業者です。特定のメーカーや車種のみの対応となりますが、メーカー名を背負っていることもあり、アフターサポートが手厚く、高い技術力を持つのが強みだと言えます。

取り付け工賃の相場は1万円から4万円ほどで、カメラの個数や取り付け難易度によって差が生じます。

また、ディーラーは基本的に純正品のみの扱いとなりますが、持ち込みや社外品に対応してもらえることもあるため、どうしてもディーラーで取り付けたいという方は、相談してみると良いでしょう。

関連記事:社外品とは?意味や純正品との違い、選ぶ基準までわかりやすく解説

整備工場

整備工場は基本的に持ち込み対応となり、純正品・社外品問わず、どのメーカー製品でも工賃のみで対応してもらえるところがほとんどです。また、取り付け工賃は1万円〜2万円程度とリーズナブルですので、費用も抑えられます。

ただし、工場によって技術に差が出やすく、またディーラーと比べて少ない人員で対応しているところが多いため、車検整備で忙しい時は対応してもらえない可能性もあります。

カー用品店

「どのドライブレコーダーを選べば良いか相談したい」「購入ついでに取り付けてもらいたい」という場合は、カー用品店がおすすめです。数あるドライブレコーダーの中から自分が欲しい機能や希望の価格帯で自由に選ぶことができ、また購入と取り付けを一度に済ますことができます。

取り付け工賃は5,000円から3万円程度で、本体価格に工賃を含めることでさらにお得になるセット商品も販売されている一方、カー用品店は店頭での購入を前提としているため、持ち込みの場合は通常よりも高くつく可能性もあります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも、ドライブレコーダーの取り付けに対応してくれるところがあります。給油や洗車のついでに依頼することができる手軽さや、不具合などが生じた時に普段利用しているガソリンスタンドで気軽に相談できる安心感がメリットだと言えるでしょう。

また、ガソリンスタンドでの取り付け工賃は1万円から3万円が相場で、基本的に持ち込み対応となります。

ただし、事前に予約が必要な場合や、そもそもドライブレコーダーの取り付けに対応していないガソリンスタンドもありますので、給油の際などにあらかじめ確認しておくと安心です。

関連記事:車の部品・消耗品の交換時期は?必要な費用の目安と一緒に解説!

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