ドライブレコーダーの寿命は?故障の原因や長く使用するポイント
ドライブレコーダーは何年で買い替えが必要なのでしょうか?また、故障することなく使用できる期間は何年程度なのでしょうか?
今回はドライブレコーダーの購入や買い換えを検討されている方、現在使用されているドライブレコーダーの寿命が知りたい方に向けて、ドライブレコーダーの寿命や、純正品と社外品の差、寿命を短くしてしまう原因とその対策、長く使い続けるためのポイントについてご紹介します。ぜひ参考にご覧ください。
目次
ドライブレコーダーの寿命について
ドライブレコーダーの寿命は一般的に3〜5年だとされており、使用時の状況や環境によっては1〜2年で寿命を迎えることもあります。その一方で、10年以上不具合や故障を経験せず使用できているという方もいるかと思います。
ではなぜドライブレコーダーの寿命が3〜5年だと言われているのかというと、一般的なメーカー保証期間の目安が3〜5年となっているからです。
実際は製品の品質や使用環境によって大きく左右されますので、一概に3〜5年で必ず買い替えが必要だということではなく、あくまで目安期間として認識しておきましょう。
ドライブレコーダーは純正品と社外品で寿命に差がある?
ドライブレコーダーには純正品と社外品があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
まず純正品については、多くの場合新車購入時にオプション装備として付けるため、ドライブレコーダーに不具合が生じた際、購入したディーラーで気軽に相談できるという点が挙げられます。故障して使い物にならなくなる前に、正しい操作方法や、使用状況に合った設定についてアドバイスが貰えるため、ドライブレコーダーの寿命を延ばすことに繋がるでしょう。
一方社外品については、ドライブレコーダー専門のメーカーが製造しているため、品質や性能が高く、純正品と比べて価格がリーズナブルである点がメリットとして挙げられます。また使用する状況や予算に応じた製品を自ら選ぶことができるのも良いポイントだと言えるでしょう。
「純正品と社外品ではどちらの方が寿命が長いか?」という点については製品の品質や性能、使用状況によって異なるため判断が難しいですが、やはり値段相応な部分がありますので、安すぎる製品は比較的寿命が短いことが多い傾向にあります。
これからドライブレコーダーを購入するという方は、ディーラーやカー用品店など、複数のお店で相見積もりを取り、保証期間や製品の性能について比較されるのがおすすめです。
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ドライブレコーダーの寿命が短くなる原因と対策
ドライブレコーダーの寿命を左右する要素は、ドラレコそのものの耐久性と、使用環境の2つです。ここでは後者の使用環境に関する原因を見ていきましょう。
寿命が短くなる原因①:振動・揺れ・衝撃
ドライブレコーダーの寿命が短くなる原因の1つ目は、振動・揺れ・衝撃です。
振動や揺れなどは、ドライブレコーダー内の部品の位置がずれたり、部品が変形したりといった影響を引き起こします。また、振動や揺れなどが長時間続くと、部品が疲労を起こし、劣化が早まる原因となります。
さらに、振動や衝撃によってドライブレコーダーの記録媒体に傷が付いてしまったり、データが破損することも考えられるでしょう。
振動などの影響を少しでも軽減するには、ドライブレコーダーの取り付けや取り扱いに注意することです。特にドライブレコーダーを自身で取り付ける際は、取扱説明書をよく読んでメーカーの指示通り適切に取り付け、法令基準に違反しないように気をつけてください。
寿命が短くなる原因②:使用頻度が高い
ドライブレコーダーの寿命が短くなる原因の2つ目は、使用頻度です。
ドライブレコーダーは通常3〜5年以上使用することが可能ですが、使用頻度が高い場合、一般的な寿命よりも短くなる可能性があります。使用頻度が高いということは、それだけ動作時間が長く、データの書き込み頻度やデータ容量も多くなりますので、部品やメモリーの消耗が早くなります。
このような使用頻度に関する故障リスクを軽減するには、録画方式を常時録画ではなくイベント録画にするなどで対策を打つことができます。
寿命が短くなる原因③:駐車時間が長い
ドライブレコーダーの寿命が短くなる原因の3つ目は、駐車時間の長さです。
ドライブレコーダーには、エンジン停止中でも録画を続ける駐車監視機能という機能が搭載されている製品があります。駐車監視機能は盗難や車上荒らし、当て逃げなどが発生した際に犯人が特定しやすくなったり、動作中はLEDランプが点滅しますので犯罪行為への抑止力になるというメリットがある反面、常に動作するという特性上、ドライブレコーダーの寿命が短くなりやすいですし、バッテリーの劣化も早まります。
例えば、駐車監視機能ではなく防犯ブザーを付けたり、自宅駐車場に防犯カメラを設置するなど、ドライブレコーダー以外の機器やサービスを使用して対策を打つことで、ドライブレコーダーの寿命を長くすることが可能です。
また駐車監視機能を使用する際は、ドライブレコーダーの電力を車のバッテリーではなく外部バッテリーを使用する、あるいはバッテリー内蔵型のドライブレコーダーを選択することで、バッテリーの消耗を回避することができます。
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寿命が短くなる原因④:高温・低温な環境が続く
ドライブレコーダーの寿命が短くなる原因4つ目は温度です。
一般的なドライブレコーダーの作動温度はマイナス10℃から60℃の範囲となっています。炎天下における車内温度は60℃を超えるケースもあるため、35℃以上の猛暑日が続く地域の場合、ドライブレコーダーの寿命に負担がかかりやすいと言えるでしょう。
対策としては、直射日光を避けるためにサンシェードを活用したり、窓を少し開けておくなどが有効です。
また0℃を下回る日が多い冬場は、暖房で急激に車内が暖まることでドライブレコーダーが誤作動を起こしたり、バッテリーに負担がかかりやすくなります。特に気温が低いと車両バッテリーの性能が低下しやすいので、外部バッテリーを使用するなどして対策すると良いでしょう。
寿命が短くなる原因⑤:SDカード
ドライブレコーダーの寿命が短くなる原因5つ目は、製品の規格に合っていないSDカードを挿していたり、SDカード本体やSDカードの端子が損傷していたり、適切にフォーマットしていなかったりといったSDカードの取り扱いによるものです。正常に動作しているように見えても、実際は録画データが保存されないケースもあるため、SDカードの取り扱いやフォーマットの目安については取扱説明書をよく読んで、指示に従いましょう。
加えて、SDカードには書き換え寿命というものがあり、高耐久のSDカードで約3,000回の書き換えが寿命の目安となっています。例えば、32GBのSDカードでフルHD録画の場合、1回あたり4〜6時間の記録が可能ですから、毎日2時間運転する場合、約3年程度で寿命を迎えることとなります。
なお、SDカードの寿命が近づくとお知らせしてくれる機能が搭載されたドライブレコーダーも販売されていますので、SDカードを管理する自信がないという方は、そのような機能が搭載された製品を選ぶのがおすすめです。
ドライブレコーダーの寿命を延ばすには
今回はドライブレコーダーの寿命が短くなる原因をご紹介しましたが、ドライブレコーダーを長く続けるための対策は「環境」「メンテナンス」「使用頻度」の3つの観点にまとめることができます。
炎天下で駐車する際は、サンシェードやカバーを活用して直射日光を避け、窓を少し開けて風通しの良い環境を心がけてください。また、SDカードは定期的にフォーマットや交換を実施するなど、SDカードの寿命にも考慮しましょう。ドライブレコーダー本体も時々取り外してホコリや汚れなどを拭い、ファームウェアのアップデートをしておくと安心です。
使用頻度については、例えば駐車監視機能を使うのであれば、モニターを付けっぱなしにしない、動体や衝撃を検知した時のみ録画する(イベント録画)など、なるべくドライブレコーダーと車両に負担がかからないように配慮しましょう。
なお、琴平自動車ではコムテックや大橋産業、青木製作所など様々なメーカーのドライブレコーダーをお取り扱いしております。ドライブレコーダーの不具合や故障、お買い換えなどでお悩みの方はお気軽にご連絡ください。
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