車の部品・消耗品の交換時期は?必要な費用の目安と一緒に解説!
車を構成する部品には、適切な時期に交換しなければならない消耗品も多数含まれています。
車の部品の性能や耐久性は、ここ数十年で飛躍的に向上しました。しかしそれでも、長く安全に車に乗り続けるには定期的な車体のメンテナンスと部品の交換が欠かせません。
そこで今回はトラックなどの大型車から一般小型車に使えるものまで、車の部品を幅広く取り扱う琴平自動車が、車の部品のうち消耗品とされるものとその交換時期を一覧で紹介します。
自社で使用している車の部品の状態や、消耗品の交換時期が気になっていたという方は、ぜひ参考にご覧ください。
目次
車の代表的な消耗部品10種、交換時期の目安は?
まずは以下に、車の部品のうち定期的な点検と交換が必要な10の消耗品について、利用年数を基準とした適切な交換時期の目安を一覧でご紹介します。
半年~1年ごとに確認と交換が必要な部品
- エンジンオイル
- エンジンオイルフィルター
- ワイパーブレードゴム
2~3年ごとに確認と交換が必要な部品
- バッテリー
- ブレーキオイル
- ラジエーター液
- エアクリーナー
- スパークプラグ
4~5年ごとに確認と交換が必要な部品
- ブレーキパッド
- タイヤ
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お乗りの車が中古車の場合は、自社がその車を購入・乗車開始した時点から利用年数を換算して消耗品の交換時期を算出すると良いでしょう。
なお上記の車の部品のなかには、あまり車の知識を持たない素人でも点検・交換できるものもあれば、安全的・技術的な観点からプロの整備士にしか交換できないものもあります。
そこで以降は、部品の種類ごとの適切な交換時期とおすすめの方法、当社で扱う各部品の販売価格と交換費用の目安まで、それぞれ解説していきます。
車の部品:エンジンオイルの交換時期
車のエンジンを安全かつ円滑に動かすエンジンオイルは、利用年数にして半年~1年、走行距離にして3,000~5,000㎞での交換が推奨されています。
エンジンオイルのおすすめの交換方法
車に適した新しいエンジンオイルと廃油処理箱、そして工具があれば、車のエンジンオイルは素人でもセルフで交換が可能です。
ただ、古いエンジンオイルは廃油として適切に処分しなければならないうえ、オイルを車の下(底部)から抜く仕様の車の場合は、ジャッキアップも必要になります。
車の仕様や適切なオイルの種類、処理方法がよくわからず不安があるときは、交換する新しいオイルの費用と工賃を支払いプロの整備士に依頼する方が賢明でしょう。
エンジンオイル交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車向けで1缶15,000円、一般小型車向けで20,000円
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で2,000~5,000円
関連記事:「不要な車の部品、どう処分する?適切に廃棄するための3つの方法」
車の部品:エンジンオイルフィルターの交換時期
オイルフィルターはエンジンオイル交換時の2回に1回、利用年数にして1年、走行距離にして1万㎞ごとにオイルと一緒に交換するのが良いとされます。
エンジンオイルフィルターのおすすめの交換方法
廃油受け対策さえ万全にしておけば、エンジンオイルフィルターの交換は素人でも可能です。
一方で交換時にエンジンオイルがこぼれやすく、車種によってエンジンオイルフィルターの装着場所がかなり異なるため、プロの整備士でないと装着場所と使用工具の見極めが難しいという側面もあります。
車やエンジンの構造、車種による仕様の違いによほど詳しくない限りは、プロの整備士に交換をお願いした方が良いでしょう。
エンジンオイルフィルター交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車向けで1,500~7,000円、一般小型車向けで1,000~2,500円
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で2,000~5,000円
車の部品:ワイパーブレードゴムの交換時期
ワイパーブレードゴムとは、ワイパーについているゴム部分のこと。
利用期間にして1年での交換が推奨されていますが、ふき取りが悪くなってきたと感じたら早めに取り替えた方が良いでしょう。
ワイパーブレードゴムのおすすめの交換方法
他の車の部品に比べ、ワイパーブレードゴムは比較的交換が簡単な消耗品です。
保有する車に適合したワイパーゴムを選び、適切な手順に従って作業を進めていけば、セルフで点検と交換をすることもできるでしょう。
ただし、ゴムの交換時に誤ってフロントガラスを割ってしまわないよう、タオル等を使ったガラスの保護は忘れないようにしてください。
ワイパーブレードゴム交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車、一般小型車向けともに1,500~2,000円
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で~2,000円前後
車の部品:バッテリーの交換時期
車の走行に必要な電気を蓄えるバッテリーは、故障すると車が使えなくなる重要な部品です。
特に以下のような乗り方をしている場合は、充電量よりも放電量が多くなってバッテリーに負荷がかかるため傷みやすくなります。
- ごく稀に、短い距離しか乗らない
- アイドリングストップ付きの車で、年数に対して過走行している
寿命がきてバッテリーが上がってしまう前に、こまめに点検をしながら2~3年に1回を目安に交換を検討しましょう。
バッテリーのおすすめの交換方法
バッテリーを交換するには、まず車に適合した種類・サイズのバッテリーを選べるだけの知識が必要です。
また、近年のバッテリーは交換後に専用の診断機を使ったコンピューターの再設定や再起動が必要な場合もあるため、セルフでの交換はおすすめできません。
プロの整備士に交換を依頼してください。
バッテリー交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車、一般小型車向けともに数千~20,000円前後
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で10,000円~
車の部品:ブレーキオイルの交換時期
ブレーキフルードとも呼ばれるブレーキオイルは、車の安全走行に不可欠なブレーキの利き具合を左右する極めて重要な部品です。
車検が義務付けられている2年に1回のタイミングでの交換が推奨されています。
ブレーキオイルのおすすめの交換方法
ブレーキオイルは車の基本的な動作に影響を及ぼす重要保安部品ですから、万が一誤った部品や手順で交換をすると、命に係わる重大事故の要因となります。
セルフでの点検や交換は検討せず、必ずカーディーラーや整備工場でプロの整備士に交換してもらってください。
ブレーキオイル交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車、一般小型車向けとも量により1,000円~
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で4,000~7,000円
車の部品:ラジエーター液の交換時期
走行中のエンジンがオーバーヒートしないように冷やす役割を持つラジエーター液(LLC)も、ブレーキオイルと同じく車検ごとの交換が推奨される消耗品です。
ただ、近年の国産車の長寿命化に伴いラジエーター液の寿命も利用年数にして7~11年に1回、走行距離にして16~22万㎞に1回の交換で十分という物も出てきています。
新車にお乗りの場合は、車のメンテナンスノートをもとに交換時期を確認しましょう。
ラジエーター液のおすすめの交換方法
古い廃液を産業廃棄物として処分しなければならないこと、そして液の入れ替え時にエア抜きの作業が必要であることから、素人によるラジエーター液の交換は難しいと考えられます。
ラジエーター液についての専門知識とコツを備えたプロの整備士に、交換を依頼しましょう。
ラジエーター液交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車、一般小型車向けとも量や種類により1,000~15,000円
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると全量交換+工賃で5,000~15,000円
車の部品:エアクリーナーの交換時期
エンジンに取り込む空気に混じったゴミ、埃を除去してくれるエアクリーナーは、車検ごとに点検とメンテナンスを行なえば、最長で5万㎞走行するまでは交換しなくても問題ありません。
ただ汚れていると燃費に影響するため、利用年数では1年に1回、走行距離では1万㎞を超えたタイミングできれいなものに交換した方が良いとされています。
エアクリーナーのおすすめの交換方法
エアクリーナーの搭載方法や設置場所は、車やエンジンの種類により変わってきます。
ただ、一般的にはエンジンルーム内の目視しやすいところに設置されていることが多いため、保有する車種の脱着方法さえ調べておけば、セルフでも交換可能でしょう。
エアクリーナー交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車向けは18,000円、一般小型車向けは1,000~5,000円
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で3,000~5,000円
車の部品:スパークプラグの交換時期
ガソリンエンジンに点火する役割を担うスパークプラグの適切な交換時期は、種類により以下のように変わってきます。
- ノーマルプラグ:走行距離2万㎞を目安に交換推奨
- 片貴金属プラグ:走行距離2万㎞を目安に交換推奨
- 両貴金属プラグ:走行距離8~10万㎞を目安に交換推奨
イリジウムプラグ、白金プラグとも呼ばれる両貴金属プラグは非常に長寿命ですが、ノーマルプラグや片貴金属プラグの場合は走行距離が4万㎞を超えるまでに交換が必要です。
スパークプラグのおすすめの交換方法
エンジンの種類によっては、スパークプラグの交換難易度は飛躍的に高くなります。
また、交換するスパークプラグの選択を間違えたり、トルク数を誤って締め付けすぎてしまうとエンジンを傷つけてしまうかもしれません。
保有する車のエンジンの知識に自信がないときは、無理をせずにプロに頼むのが無難です。
スパークプラグ交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車には使用しない、一般小型車向けは500~2,500円
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で1,500~15,000円
車の部品:ブレーキパッドの交換時期
ブレーキを踏んだ時にブレーキローターに接触し、その摩擦で車を停止させてくれるブレーキパッドは、ブレーキを使うたびに少しずつ摩耗していきます。
適切な交換時期は車の重量やブレーキ性能、普段の走行環境、運転者のブレーキの使い方によっても変わりますが、以下のタイミングが目安です。
- 走行距離にして4万㎞前後
- パッドの厚みが3㎜を切ったとき
ブレーキパッドのおすすめの交換方法
ブレーキパッドの交換は、整備工場において整備主任者のチェックを受けなければならない「特定整備」と呼ばれる領域です。
安全な走行に関わる非常に重要な部品ですので、点検と交換は必ずプロに任せましょう。
ブレーキパッド交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車向けは25,000円、一般小型車向けは6,000円前後
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると部品代+工賃で2,000~15,000円
車の部品:タイヤの交換時期
直接道路に触れるタイヤは、私たちが歩くときの靴底にあたる部分です。
溝の深さが1.6㎜以下になると「スリップサイン」と呼ばれるゴムの盛り上がりが見られるようになり、交換時期となります。
また、タイヤの主成分であるゴムは車を使っていなくても劣化していくため、購入から5年経ったタイヤも交換が必要です。
タイヤのおすすめの交換方法
春夏と冬用タイヤへの履き替え時や、緊急時に運転者が対応することもあるタイヤの交換は、素人にとって難易度の低い整備作業と言えます。
ジャッキやレンチ、トルクレンチなどタイヤ交換に最低限必要な工具と空気の入ったきれいなタイヤがそろっているなら、自身での交換に挑戦しても良いでしょう。
タイヤ交換にかかる費用の目安
- 部品の価格目安:大型車向けは1輪20,000円~、一般小型車向けは3,000円~
- 交換費用の目安:整備士にお願いすると4輪分の部品代+工賃で40,000円~
車の各種パーツ、部品のことなら琴平自動車へ
私たち琴平自動車は、トラックやトラクターなどの大型車から一般の小型車まで、さまざまな車にお使いいただけるパーツ・工具を全国へお届けする部品卸商です。
ディーラーや部品メーカーなど、100社近い仕入れ先様と取引があり、お客様のご予算・ご要望に合わせた適切なパーツのお取り寄せやご提案をさせていただいております!
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