オイルエレメントの処分方法について解説!個人で安全に廃棄するには?
着脱が比較的簡単であり、整備初心者でも交換に挑戦しやすいオイルエレメントですが、古いエレメントの適切な処分方法までご存じという方は、少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、小型・普通車向けからトラック等の大型車向けまで、車のパーツを幅広く扱う琴平自動車が、個人でオイルエレメントを処分する場合の適切な方法について解説。
併せて、オイルエレメントを自身で交換・廃棄処分する上での注意点も紹介しているので、古いオイルエレメントの処分にお困りの場合は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
個人でできるオイルエレメントの処分方法は?
複数の素材から構成され、エンジンオイルをたっぷりと含んだオイルエレメントやオイルフィルターは、一般的な家庭ごみとして捨てることができません。
そのため、古いオイルエレメントの処分方法としては、以下2つのパターンが考えられます。
- 車関係の事業所、または産廃業者へ持ち込む
- 自治体のルールに沿って解体し、家庭ごみとして出す
2つの処分方法の詳細や特徴、違いについては、それぞれ以下で見ていきましょう。
車関係の事業所、または産廃業者へ持ち込むパターン
カーショップや整備工場、ディーラー等の車関連の事業所や、リサイクル品や産業廃棄物を扱う事業所では、オイルエレメント等の古い車のパーツを引き取ってくれる場合があります。
特に、以下のような過去にお付き合いのあった事業所では、快く引き取りに応じてくれるでしょう。
- オイルエレメントを交換する際、新品のエレメントを購入したカーショップ
- 普段から車検や整備でお世話になっている行きつけの整備工場
- 現在使用している車を購入したディーラー、または中古車ショップ
- 過去に一度でも不用品処分のために利用したことのある産廃業者 等
ただし、オイルエレメントの引き取り処分の可否や、有料・無料かについては、事業所ごとのルールにより変わってきます。
購入時のレシートの有無等、特定の条件を満たさないと引き取り処分に応じてくれないところもあるので、注意が必要です。
自身で解体、分別して家庭ごみとして捨てるパターン
原則、家庭ごみには該当しないオイルエレメントですが、自治体によっては解体・分別すれば回収に応じてくれたり、料金を支払うことで粗大ごみとして捨てられるケースもあります。
例えば、オイルエレメントを以下のような材質別に解体し、適切に分別することにより、家庭ごみとして回収してくれる自治体も存在するようです。
- ろ過材だけになったオイルエレメント:廃油処理箱に入れて可燃ごみへ
- 金属製の容器や部品、ゴム製のパーツ:不燃ごみへ
ただし、ごみの分別や捨て方に関するルールは自治体によって大きく異なりますし、廃油処理箱に入れたエンジンオイルやエレメントの処分に対応していない自治体も少なくありません。
どの方法を取るにせよ、オイルエレメントの処分時には、持ち込みを検討する事業所またはお住まいの自治体へ、適切な方法と費用を事前に確認する必要があると覚えておきましょう。
関連記事:「不要な車の部品、どう処分する?適切に廃棄するための3つの方法」
自分でオイルエレメントを交換・処分する際の注意点
個人でも交換と処分が可能なオイルエレメントですが、作業を行う上では注意点もあります。
そこで、ここからは自身でオイルエレメントを交換したり、解体・処分をする予定がある方に知っておいて欲しい注意点について紹介していきます。
交換は適切なタイミングと方法、規格のパーツで!
車の専門知識を持たないドライバーが、自身でオイルエレメントを交換する際には、常に以下のようなリスクを伴います。
- 車種に適合しないサイズ、規格のエレメントに交換したことによるオイル漏れ
- 適切なタイミングで交換しなかったことによる目詰まり、エンジントラブル
- 正しい手順で車体の持ち上げ、交換作業をしなかったことによる事故やけが 等
ドライバーによる車のセルフメンテナンスは、適切なタイミングとパーツの選び方、正しい手順を理解した上で行わなければ、かえって整備コストを増大させてしまうことがあります。
自身でオイルエレメントを交換する場合は、そのリスクを十分に認識した上で、正しい知識と手順に従って実施しましょう。
エレメントの解体と処分には、金属用の刃物が不可欠
主に金属製のフィルターと部品、ろ紙、古いエンジンオイルの3つの素材から成るオイルエレメントを解体するには、金属用のカッターが欠かせません。
具体的には、専用器具である「オイルフィルターカッター」の使用が望ましいとされます。
交換に使った工具や、一般的なのこぎりやカッターでは解体・処分まで行うことはできませんので、この点にも注意が必要です。
関連記事:「オイルエレメントは交換しないとどうなる?リスクや交換目安を解説」
オイルエレメントの廃棄処分には、手間と費用がかかる
ここまでに見てきた注意点を踏まえ、ドライバーが自身でオイルエレメントを交換することのメリット・デメリットを整理すると、以下のようになります。
DIYでオイルエレメントを交換・処分するメリット
- 工賃が発生せず、費用がパーツと工具の購入、処分に必要な実費だけで済む
- 整備士に交換を依頼する際に発生する待ち時間や、予約の手間がかからない
- 作業を実施するタイミングや処分方法について、自分一人で決められる
DIYでオイルエレメントを交換・処分するデメリット
- 車体の下に潜り込んで交換作業をする場合、事故やけがのリスクが高くなる
- 初回の作業時には、必要な工具を一式揃えるための費用と手間がかかる
- 交換後の古いパーツの処理方法まで自身で調べ、手配する必要がある
オイルエレメントの交換をはじめ、DIY方式での車のメンテナンスには、長期的に見て車の整備コストを削減したり、車に関する知識・技術を獲得できるというメリットがあります。
しかし一方で、一連の作業に必要な工具を買い揃えたり、古いパーツの解体・処分の方法について調べ、実施するためには、ある程度の金銭的・時間的コストがかかるのも事実です。
自身でオイルエレメントを交換・処分する場合、整備士に支払う交換工賃は削減できますが、その分、別の費用や手間は発生するものと理解しておきましょう。
オイルエレメントの交換と処分は、プロに任せるのが無難
小型・普通車の場合、整備士によるオイルエレメントの交換・処分にかかる費用の目安は、新しい部品の代金と交換工賃、処分費用まで含めても数千円~1万円前後だと考えられます。
対して、自身でオイルエレメントの交換と解体・処分まで行う場合には、必要な工具一式を買い揃えるだけでも数万円の費用がかかるでしょう。
そのため、以下のような方にとっては、自身で車のオイルエレメントを交換するよりも、プロの整備士に依頼した方が、長期的に見て車の整備コストを削減できると考えられます。
- オイルエレメントの交換はやってみたいが、その他の整備作業にはあまり興味がない
- 今後、継続的に車をセルフメンテナンスして行く予定がない、またはわからない
よほど車に興味がある方、車の整備に関する知識・技術を習得していきたいという方以外は、整備士にオイルエレメントの交換と処分を依頼するようにしてください。
関連記事:「オイルエレメントとオイルフィルターの違いを解説!基本的な構造・種類とは」
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