ドライブレコーダーの電源が付かない時にすべきこと&チェックポイント

ドライブレコーダーの電源が付かない時にすべきこと&チェックポイント

走行中の振動や炎天下での駐車など、過酷な環境での作動を強いられるドライブレコーダー。「運転していたら急に電源が落ちた」「エンジンをかけたのになぜか電源が付かない」といったトラブルに見舞われることは、実は少なくありません。

そこで今回は、ドライブレコーダーの電源が付かない時にすべきことや注意点、原因と対処法を探るためのチェックポイントについてご紹介します。また後半では、不具合や故障の発生リスクを軽減する対策も解説。ぜひ参考にご覧ください。

ドライブレコーダーの電源が付かない時にすべきこと

最初に、ドライブレコーダーの電源が付かない時にすべきことと、それに付随する注意点をご紹介します。

エンジンをかけ直してみる

ドライブレコーダーの電源が付かない時、エンジンをかけ直して様子を見てみましょう。軽微な不具合であれば、これで改善する可能性があります。

詳しくは後ほど解説しますが、SDカードが原因で電源が付かないという場合もあるため、一度SDカードを抜いてからエンジンをかけ直し、起動するか試してみてください。

ドライブレコーダーのリセットボタンを押す

ドライブレコーダーの電源が付かない時、リセットすることで不具合が解消されるケースもあります。

リセット方法は製品によって異なりますが、大抵の場合、本体の側面や背面、底面などにリセットボタンがあり、電源が付いていない状態でも強制的にリセットすることができます。リセットボタンは小さな穴の中にあるので、ピンやクリップ、爪楊枝といった先の尖ったもので押してください。

注意点としては、リセットボタンを押すと工場出荷時の状態に戻るので、基本的に全ての設定が初期化され、ドラレコ本体に保存されている映像データも消去されます。

直近で消去したくないデータがある時は、

  • リセットする前にSDカードの内容をチェックする
  • ドラレコ本体とパソコンをケーブルで繋いでデータを取り出す
  • 後述する他の方法を試してみる
  • リセットボタンを押さずに販売店やメーカーに相談する

などの対応を取りましょう。

ドライブレコーダーの電源が付かない時のチェックポイント

ドライブレコーダーの電源が付かない時のチェックポイント

上記を試してみてもドライブレコーダーの電源が付かない時や、リセットボタンを押したくない時は、下記の項目を一つずつクリアにしていきながら、原因と対処法を探っていきます。

①:ドラレコ本体の不具合
②:SDカードの不具合
③:電力供給の問題
④:コードの接触不良

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

チェック①:ドラレコ本体の不具合で付かない

ドライブレコーダーの電源が付かない時は、ドラレコ本体の不具合を疑ってみます。

ドライブレコーダーは、直射日光を受けたり、温度が上昇しやすい車内での使用を想定しているので、基本的にどの製品も作動温度が-10〜+60度程度の範囲で熱対策がされています。

とは言え、長時間の使用や、炎天下かつ紫外線を直接受ける状態で放置すると、熱暴走を起こして不具合や故障を起こすことがあります。熱が原因で電源が落ちたり電源が付かない時は、まずドラレコを冷まして様子を見ましょう。車内の風通しを良くして、電源を付けてみてください。

ただし、熱によってドラレコが膨張している場合や、持てないほど熱を持っている場合は、安全上ただちに使用をやめて、販売店やメーカーなどに交換・修理対応が可能か確認します。

またガタガタ道や雪道を走ったり、急ブレーキを踏んだりしてドラレコに大きな振動が加わったことで部品やコードが接触不良を起こして故障することがあります。電源落ちが頻繁に発生したり電源が完全に付かなくなってしまった時は自身で修理が難しいことの方が多いため、メーカー及びディーラでの修理や買い替えを検討してください。

チェック②:SDカードの不具合で付かない

ドライブレコーダーの電源が付かないのは、本体の不具合ではなく、SDカードの不具合が起因ということも考えられます。具体的には、SDカードのデータ容量が不足している、SDカードがドラレコの規格と合っていない、データの書き込みエラーが出ているなどです。

対処法として、まず他のSDカードに差し替えて電源が付くか試してみてください。他のSDカードで電源が付く場合は、元々挿していたSDカード内のデータをパソコンなどに移行させてからSDカードをフォーマット(初期化)し、蓄積されているデータを消去します。その後、再び差し込んでみて電源が付くか様子を見てみましょう。

チェック③:電力の供給が原因で付かない

ドライブレコーダーの電源が付かない時、電力の供給が上手くいっていない可能性があります。まずは電源が正しく取り付けられているか確認し、電池式のドラレコだと電池切れ、充電式のドラレコだと充電切れも疑ってみましょう。

これらに問題がないのであればシガーソケットのヒューズがショートしている可能性があり、この場合交換対応が必要です。また、自身でドラレコを取り付ける際に見られるトラブルとして、ドラレコ本体とシガーソケットの電圧が異なっていて、さらにドラレコに変圧機能がついていないため、電源が付かないというケースがあります。シガーソケットの供給電圧を確認した上で、それに対応しているドライブレコーダーを選んでください。

関連記事:ドライブレコーダーの電源の取り方は?取り付け手順や注意点など紹介

チェック④:コードの接触不良で付かない

ドライブレコーダーの電源が付かない原因として、コードの接触不良も考えられます。コードが正しく接続口に差し込まれているか確認し、電源が付くか試してみましょう。また、コードが途中で断線している可能性もありますので、状態をチェックしてください。

特に内装材に配線を隠している場合、素人では判断することが難しいため、販売点やディーラー、整備工場などに依頼した方が、他の原因も含めて判断してくれますし、必要に応じて交換・修理対応も提案してもらえます。

「ドライブレコーダーが付かない!」と焦らないための対策

「ドライブレコーダーが付かない!」と焦らないための対策

肝心な時に「ドライブレコーダーが付かない!」と焦らないように、定期的にしておくと良い対策や、ドラレコの不具合・故障を防ぐ対策について見ていきましょう。

熱による不具合・故障対策

ドライブレコーダーの不具合や故障で多い原因の一つが「熱」による影響です。

夏場の炎天下では数分程度で車内温度が15〜20度以上も上昇すると言われています。猛暑日には60度以上になることもありますので、夏の暑さが厳しい地域であれば60度以上の作動域を有する製品を選ぶと安心です。

この他にも、

  • 日陰に駐車する
  • ドラレコまで隠れるサンシェードを使う
  • ドラレコカバーを使う
  • ヒートシンク(熱を外部に放出する部品)を取り付ける

といった対策が有効でしょう。

関連記事:ドライブレコーダーの寿命は?故障の原因や長く使用するポイント

SDカードによる不具合・故障対策

ドライブレコーダーの不具合や故障で多い原因のもう一つが「SDカード」によるものです。

ドライブレコーダーは常に記録し続けることが求められるため、ドラレコ本体とSDカードに非常に負荷がかかりやすくなっています。SDカードのフォーマット(初期化)は、蓄積された不要なデータを消去するだけでなく、こういった負荷を取り除く意味もあるので、2週間〜1か月の頻度で行うのがベストです。

また、通常のSDカードよりも耐熱性や耐震性に優れたドラレコ専用SDカードが販売されています。値段はやや高くなりますが、電源が付かなくなるリスクを低減させられるでしょう。

ドラレコの設定による不具合・故障対策

ドライブレコーダーの不具合や故障を対策する方法として、できるだけ負荷がかかりにくい設定にしていくという工夫の仕方もあります。

例えば、駐車中の状況を記録する駐車監視はドラレコに負荷がかかりやすい機能で、ドラレコが不具合を起こすリスクが高まる上、バッテリーが上がってしまうこともあります。

敷地内の駐車場であれば、別で監視カメラをセットするなどして対策を講じるのも一つでしょう。

関連記事:【基礎知識】ドライブレコーダーの仕組みは?録画機能やGPS機能も解説

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