エンジンオイルの劣化をどう判断する?基準と交換時期の見極め方

エンジンオイルの劣化をどう判断する?基準と交換時期の見極め方

車のエンジンオイルは定期的な点検・交換が必要な消耗品です。しかし、エンジンオイルがどのくらい劣化しているか、また適切な交換の時期は、何を見て判断すれば良いのでしょうか。

そこで今回は、小型車・普通車向けからトラック等の大型車向けに至るまで、幅広く車の部品を扱う琴平自動車が、エンジンオイルの劣化度合いを正しく判断する方法を解説します。

劣化したエンジンオイルを使い続けることのリスクや、交換にかかる費用の目安も併せて紹介していくので、あなたが個人・法人で所有する車のメンテナンスにぜひお役立てください。

エンジンオイルの劣化は、色や粘度では判断できない

エンジンオイルの劣化は、色や粘度では判断できない

エンジンオイルの劣化度合いを正しく判断する方法の前に、まずは、一般的に使われることの多い「色」や「粘度」でオイルの状態を確認する手法について見ていきましょう。

結論から言うと、車の専門知識を持つ整備士でもない限り、色や粘度だけでエンジンオイルの劣化度合いを判断することはできません。

色でエンジンオイルの劣化を判断できない理由

エンジンオイルの劣化度合いを色で判断できない理由としては、以下2つが挙げられます。

  • そもそも新品のエンジンオイルの色を理解していない人が多いから
  • エンジンや車の状態によっては、少し走っただけでオイルが黒くなるから

新品のエンジンオイルの色は、無着色のものであれば透明に近い茶色、または茶褐色をしています。その濃淡はメーカーや製品によりさまざまで、最初から黒っぽい場合もあります。

また、エンジンオイルの変色速度は、車やエンジンの状態によってもかなり変わってきます。

注油先が新車であれば、比較的長くきれいな状態が維持されますが、エンジンの汚れがひどい中古車やディーゼル車の場合は、エンジンオイルはすぐに黒く変色してしまうのです。

そのため新品当時の色や変色の速度・条件について知識のない素人が、エンジンオイルの色だけを見てその劣化度合いを判断することは、まず不可能でしょう。

粘度でエンジンオイルの劣化を判断できない理由

エンジンオイルには大きく潤滑、密封、冷却、洗浄、防さびと5つの役割が求められますが、粘性は、このうち潤滑と密封の働きを助けてくれる性質です。

エンジンオイルの粘度が低下すると、エンジン内部の潤滑性・密封性も低下し、エンジントラブルや燃費が低下する原因となります。

そのため、指をこすり合わせるようにしてエンジンオイルに触れ、十分な粘度があるかを確認する点検方法が広く用いられるようになりました。

しかし、近年では潤滑と密封に十分な粘度を保ちながらも、さらさらした見た目・感触のエンジンオイルも販売されているため、単に感触だけで劣化度合いを確認することはできません。

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エンジンオイルの劣化、判断基準は距離・期間・量の3つ

エンジンオイルの劣化、判断基準は距離・期間・量の3つ

見た目や感触では、エンジンオイルの劣化度合いを正確に判断することはできません。

エンジンオイルの劣化度合いを判断するには、最後にオイル交換をしてからの走行距離・期間・量をこまめに確認する必要があります。

具体的にどのくらいの距離や期間、量になっていればエンジンオイルが劣化していて交換が必要だと判断できるのか、以下に一つずつ見ていきましょう。

エンジンオイル劣化の判断基準①走行距離

エンジンオイルの劣化度合いを判断する際、まず確認してほしいのが、最後にオイル交換をした時(新車の場合は車の購入時)からの走行距離です。

具体的には、新品の状態から以下の距離を走行すると、エンジンオイルの劣化がかなり進んでいるものと考えられます。

  • 小型の普通車   :5,000~15,000㎞
  • 小型(2t)トラック :10,000~20,000㎞
  • 中型(4t)トラック :15,000~30,000㎞
  • 大型(10t)トラック:20,000~40,000㎞

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前回のオイル交換時から換算して車が上記以上の距離を走っている場合は、他に違和感や異常がなくても、エンジンオイルを交換しましょう。

エンジンオイル劣化の判断基準②交換頻度

走行距離と併せて確認してほしいのが、前回エンジンオイルを交換してからの期間です。

一般的にエンジンオイルは、新品の状態から小型の普通車で半年~1年、大型のトラックでは1年に1回のペースでの交換が推奨されています。

車の使用頻度が低く、走行距離がなかなか延びない場合は、こちらの使用期間・交換頻度を目安にエンジンオイルの劣化度合いを判断しましょう。

エンジンオイル劣化の判断基準③量の減少

エンジンオイルは、エンジンの稼働時にガソリンと一緒に燃焼したり、漏れたりすることにより、少しずつ自然減少していくものです。

放っておくとどんどん減少し、さまざまなエンジントラブルを引き起こすため、以下の手順で定期的に量を確認する必要があります。

  1. 車を水平なところまで移動させ、エンジンを止める
  2. ボンネットを開けて、エンジン下部のオイルパンからレベルゲージを抜く
  3. レベルゲージに付着したエンジンオイルを拭き取り、もう一度オイルパンに差し込む
  4. 再びレベルゲージを抜き出し、ゲージにある2つの穴の間にオイルが付着していることを確認する
  5. 1~4までの作業が終わったら、すべてを元の位置に戻して点検終了

もし、4つ目の手順の際にエンジンオイルがレベルゲージの下の穴より下部に付着している場合は、車の安全な走行に必要な量を下回っている状態です。

そのような時は、できるだけ早く整備士に相談してください。

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エンジンオイルの劣化が早くなるケース

なお、以下のような「シビアコンディション」での走行が多い車は、ここまでに紹介した距離・期間の目安よりも、早くエンジンオイルの劣化が進行するケースもあります。

  • 主に高速道路を走行している
  • 勾配が多い道を頻繁に走行する
  • 雪道やオフロード等の走行が多い
  • 低速、または短距離の使用がメイン
  • 長距離、長時間走ることが多い

エンジンオイルの劣化度合いは、普段の車の使用環境も鑑みながら判断すると良いでしょう。

劣化したエンジンオイルを使い続けることのリスク

劣化したエンジンオイルを使い続けることのリスク

エンジンオイルの劣化度合いを判断する方法がわかったところで、ここからは、劣化したオイルを使い続けることによるリスクについても学んでいきましょう。

劣化したエンジンオイルを使い続けることで起こるエンジントラブルの具体例としては、以下が挙げられます。

エンジンが異音や振動を発するようになる

通常、エンジンオイルはエンジン内の金属部品に油膜を張ることで余計な摩擦や振動を防ぎ、エンジンの高速回転を助けています。

しかし、エンジンオイルの劣化が進むと部品同士が直接こすれ合うようになるため、金属音や振動を感じるようになるのです。

オイル上がりにより、マフラーから白煙が出る

エンジンオイルの劣化が進むと、強い摩擦により部品と部品の間に隙間ができます。

クリアランスと呼ばれるこの隙間の影響でエンジンの気密性が落ちると、エンジンオイルがエンジン内へ入り込み、ガソリンと一緒に燃える「オイル上がり」という現象が起こります。

オイル上がりが起こると、オイルが焼ける臭いとともにマフラーから白煙が出るようになり、やがてはオイル漏れを引き起こす原因となります。

エンジンの焼きつきが起こる

エンジンオイルが劣化すると、部品同士の摩擦を防ぐ潤滑性、そしてエンジンの稼働時に発生する熱を吸収・発散する冷却性の両方が低下します。

すると、冷却されないまま摩擦を繰り返した部品が熱を持つようになったエンジンが「焼きつき」を起こし、複数の部品交換を伴う高額な修理が必要になります。

エンジンオイルが劣化した場合の交換方法、費用は?

エンジンオイルが劣化した場合の交換方法、費用は?

エンジンに現れている症状や走行距離、交換頻度等からエンジンオイルが劣化していると判断した場合は、できるだけ早くオイル交換をしてください。

エンジンオイルの交換は、大まかに以下の手順さえ守れば、整備士でなくても対応可能です。

  1. およそ5分間の暖機運転を行なう
  2. オイルパンのキャップを空け、オイルチェンジャーのノズルを差し込む
  3. オイルチェンジャーの電源を入れ、古いエンジンオイルを吸いだす
  4. 古いオイルをすべて吸いだしたら、オイルジョッキで新品のエンジンオイルを注入
  5. 再度の暖機運転をしてから、レベルゲージでエンジンオイルの量を確認
  6. 適正量のエンジンオイルが入っていることが確認出来たら、交換完了

興味がある方はオイルチェンジャーとオイルジョッキ、古いオイルを捨てるための廃油処理箱、そして新品のエンジンオイルを用意して、自分で交換してみるのも良いでしょう。

ただ、車種によっては古いエンジンオイルを下抜き(車の下部、底からオイルを排出させること)しなければならないため、その場合はジャッキや特殊な工具も必要になります。

「チャレンジしたいけど車の構造はよく知らない」「ジャッキは持っていないので作業に不安がある」という方は、無理をせず、プロの整備士に交換を依頼しましょう。

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エンジンオイルの交換費用の目安

一般的にカーショップやカー用品店、整備工場等でエンジンオイルの交換を依頼する場合の費用は「新しいエンジンオイルの代金+工賃」で計算されます。

例えば琴平自動車で扱うエンジンオイルの場合、価格は1缶15,000~20,000円ほどです。

この金額に一般的な工賃である2,000~5,000円を足した17,000~25,000円程度を、劣化したエンジンオイルの交換費用の目安と考えておきましょう。

汚れが気になるときはエンジンフラッシングも有効

劣化したエンジンオイルを新しいものに交換したのに、すぐ汚れてしまうという場合は、エンジンが汚れている可能性が高いです。

その場合は、専用の機械や薬剤、添加剤等を使ってエンジン内部の汚れを除去するエンジンフラッシングとオイル交換を併用すると、エンジンオイルを長持ちさせられるでしょう。

車の各種パーツ、部品のことなら琴平自動車へ

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